麹町地域の西側に位置し、新宿区(四谷)との区境にあたる。
・東京地下鉄有楽町線 麹町駅 |
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・東京地下鉄半蔵門線 半蔵門駅 |
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・都バス(宿75)(都03) 麹町二丁目 |
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・内堀通り |
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・東京都道430号新宿停車場前線(新宿通り) |
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<由来板>
■設置年月日:平成16年9月6日
■所在地:麹町1−6
麹町(こうじまち)は、江戸城の西に位置した半蔵門(はんぞうもん)から外堀四谷御門(よつやごもん)にいたる道筋、現在の麹町大通り(新宿通り)沿いに誕生した町である。
江戸時代には半蔵門の正面に麹町一丁目、以下、聖イグナチオ教会付近が十丁目となり、あとは四谷御門の外から新宿に向かい、十一丁目から十三丁目まであった。江戸城の守りとなるこのあたりは、半蔵門から見て右手に番町(ばんちょう)の旗本(はたもと)屋敷、左手に但馬(たじま)豊岡藩(京都)京極家や播磨(はりま)明石藩松平家、近江(おうみ)彦根藩井伊家などの大名屋敷があった。その中央をつらぬくように走る麹町の通りは、四ツ谷(よつや)、内藤新宿(ないとうしんじゅく)を経由して甲州(こうしゅう)路につながり、沿道には武家屋敷の御用を調達する商家が並んでいた。江戸の町屋ではもっとも古い地区の一つで、幕府の麹御用を勤めた麹屋三四郎が一丁目の堀端に住んだことから「麹町」の名が起こったといわれている。
しかし麹町の由来はさらに古く、上古にあっては豊島宿(のち江戸宿)から府中(ふちゅう)の国府(こくふ)を往来する国府街道の、江戸における出入口であった。すなわち国府路(こうじ)の町であった。よって、元来は「国府路町(こうじまち)」であったとする説も有力で、徳川時代に入り大名旗本の小路となったことから「小路町(こうじまち)」となり、元禄(げんろく)年間(1688〜1704)に麹屋をはじめ、呉服商の岩城枡屋などの有力な商屋の繁栄を見るようになってから、「麹」が当てられたと考えられる。