洋楽の黎明期から成長期へと導いた音楽家の三人の巨匠が、期せずして時期こそちがえ、番町にゆかりの人物であったというのも、何かの因縁だろうか。最初にゆかりのあったのは、指揮者の近衛秀麿である。
(番町麹町「幻の文人町」を歩く より抜粋)