麹町が樋口一葉にとって心ときめく町であったのは、なんといっても最初は小説の師として、そして次第に思慕の念が強くなっていった半井桃水が、平河町二丁目二(現:平河町一丁目三)と同じく二丁目十五(現:平河町一丁目六)に住んでいたことだろう。
(番町麹町「幻の文人町」を歩く より抜粋)