麹町地域の西側に位置し、新宿区(四谷)との区境にあたる。
・東京メトロ有楽町線 麹町駅 |
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・東京地下鉄半蔵門線 半蔵門駅 |
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・都バス(宿75)(都03) 麹町二丁目 |
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・麹町大通り |
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<由来板>
■設置年月日:平成16年6月26日
■所在地:麹町2−7
この界隈(かいわい)が麹町(こうじまち)と名付けられた由来については諸説あります。町内に「小路(こうじ)」が多かったためとも、米や麦、大豆などの穀物を発酵させた「麹(こうじ)」をつくる家があったためとも、また武蔵国府(むさしこくふ)(現・府中市)へと向かう「国府路(こうじ)」があったからともいわれています。
麹町は、麹町大通り(新宿通り)の両側に形成された町でした。文政(ぶんせい)七年(1824)の『江戸買物独案内(えどかいものひとりあんない)』には菓子店の名が、明治時代に書かれた『麹街略誌稿(こうじまちりゃくしこう)』には、牽牛子煎餅(せんべい)やとくに落雁(らくがん)が名物だったと記されています。『新撰東京名所図会(しんせんとうきょうめいしょずえ)』によると、お鉄という女性が売りはじめたお鉄牡丹餅(ぼたもち)や、助惣焼(すけそうやき)(現在のクレープのような菓子)などを売る店があり、いずれも名物として広く知られていました。
また、安政(あんせい)三年(1856)の絵図にも見られるとおり、現在の麹町二丁目にあたる地域は、町屋の北側に明地(あきち)があり、武士たちが弓術(きゅうじゅつ)などの修練をする大的射込(おおまといこみ)稽古場や放生寺(ほうじょうじ)の拝借地(はいしゃくち)となっていました。
明治以降、このあたりは商店街として栄えましたが、現在ではオフィスビルの立ち並ぶ都心のビジネス街へと姿を変えています。