三番町町会
麹町出張所地区連合町会設立70周年、誠におめでとうございます。長きにわたり、区内各町会の活動を支えてこられた皆さまに、心より敬意を表します。
三番町は、豊かな歴史と文化が息づく地域です。現在の町域となる以前の「三番町」は、江戸・明治・昭和で場所が大きく異なり、時代の移り変わりとともに姿を変えてきました。江戸期には現在の表・裏四番町から表六番町周辺が三番町と呼ばれ、靖国通りは三番丁通り、二七通りは表六番丁通りと称されていました。昭和8年の区画整理で、表六番町・上六番町・新道壱番町が合併し、現在の三番町として再編されました。こうした変遷は、地域が積み重ねた歴史の豊かさを物語っています。
当町会が誇る歴史の1つに、東郷平八郎元帥との深いご縁があります。元帥は明治14年から昭和9年の薨去まで三番町18番地にお住まいになり、町会員としても温かく地域と関わってくださいました。そのご縁にちなみ、町会の山車には元帥の人形が飾られています。邸宅跡は現在「東郷元帥記念公園」として整備され、元帥の遺徳を偲ぶ場であると同時に、祭礼時の神酒所、憩いの場、ラジオ体操会場など、住民にとって欠かせない場所となっています。毎年11月に開催する「みんなの東郷公園まつり」は、世代を超えて交流できる催しとして定着しています。



町内には、桜の名所・千鳥ヶ淵緑道、戦没者墓苑など、千代田区を代表する景観が広がり、都心でありながら四季の移ろいを感じることができます。戦没者墓苑がかつて陽宮邸の敷地であったことから、三番町の神輿には菊のご紋があしらわれ、格式の高さと象徴するものとなっています。
三番町は教育の町としての歴史も深く、江戸時代には塙保己一をはじめ多くの学者・教育者が暮らし、その流れは今も受け継がれています。現在も、大妻女子大学・東京家政学院大学・二松学舎大学をはじめ、中等高等学校、九段小学校・幼稚園、複数の保育園など、多くの教育機関が集まる地域となっています。
近年は、かつてのお屋敷がマンションとして生まれ変わり、穏やかな住環境を求めて移り住む新しい住民の方も増えています。新旧の住民が祭礼、地域イベント、防災訓練などに参加し合うことで、自然なつながりが生まれ、多様な背景を持つ人々が互いを理解し支え合うコミュニティが育っています。町会新年会にもたくさんの方が参加してくださり、温かな交流の輪が広がっています。
三番町町会は、これまで培った歴史を大切にしながら、時代の変化に寄り添った町会の姿を模索してまいりました。これからも、安心・安全で誰にとっても居心地の良い「居場所となる街」をめざし、地域のつながりを育む活動を着実に進めてまいります。また、歴史と文化、人々の温かさが融合する三番町の魅力を次世代へ確かに形でつなぐため、地域振興にも一層努めてまいります。今後とも、皆さまのご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
町会長

町会長 上村 友子
歴代町会長
| 7代 | 上村 友子 | 令和5年~ |
| 6代 | 田中 康博 | 平成14年~令和5年 |
| 5代 | 諸田 弘幸 | 平成13年~14年 |
| 4代 | 稲葉 稲太郎 | 昭和60年~平成13年 |
| 3代 | 鈴木 太平 | 昭和41年~60年 |
| 2代 | 加藤 信一 | 昭和24年~40年(三番町睦会) |
| 初代 | 廣瀬 松五郎 | 昭和23年~24年(三番町睦会) |