今から270年ほど前、京都伏見稲荷の御分霊を勧請し、元文年間に創建されたと伝えられております麹町四丁目一番地に鎮座いたします豊栄稲荷神社の「初午祭」が二月一日、山王日枝神社の神官により三菱東京UFJ銀行を祭主とし、維持・運営に当たる豊栄稲荷講によって斎行されました。夜には雪と予想された厳しい寒さのなかではありましたが天候には恵まれ42名の参拝者が、それぞれ玉串を奉奠し今年の福徳開運を祈願いたしました。
初午とは、二月の午の日に京都伏見稲荷大社に祭神が降臨したことから、以後全国の稲荷社で祭礼が行われるようになったとされております。午は南の方角の火気を表し、火生土の法則で、午は狐を助け、午の助けで狐の勢いが増すことから、初午にお参りするとご利益が増すとされております。