昨日の雨と今朝の陽射しで桜が一気に開花したようです。
工事中の東郷公園では、シンボル的存在のライオン像が何やら心細そうに佇んで見えました。
早く工事が終わると良いです。
※ライオン像は東郷邸の玄関前、「力石」は東郷邸の庭先にあったものだそうです。
千代田区指定有形民俗文化財 指定 平成4年4月
力石
「力石」とは、一定重量の大小の円形または楕円形の石で、村の鎮守、神社境内、会所や村境(今日の行政単位の村ではない)にあって、若者たちが力試しに用いたと記録されています。
また、「力石」における伝承のひとつとして、「道切」説もありますが、「巨人伝説の大草鞋」などと同種のものと考えられます。しかしこれらは、石神などに関する伝承の変化であって、昔は、村々に疫病の侵入を防ぐための神であり、呪いなどであったようです。(疫病は道を伝わってくると信じられていました。)
公園内にある「力石」の由来は詳らかではありませんが、江戸・東京の若者たちの生活と娯楽の一端を知る上で貴重な資料であると思われます。
なお、本力石の表面には、「五拾七貫目」(約二百十三・七五キログラム)との銘文がありますが、実際に軽量したところ、百四十六・四キログラム(約三十九貫目)でした。
平成五年三月
千代田区教育委員会