樋口一葉の生誕地である内幸町に、一葉の記念碑が建ちました。


 「たけくらべ」「にごりえ」などの作品で有名な明治を代表する女流作家であり、新しい5千円札の顔として脚光を浴びている樋口一葉の生誕の地が千代田区内にあることをご存知でしたか?



▲除幕式のセレモニー


▲除幕の様子

▲除幕後の記念写真

▲披露された記念碑


 樋口一葉は、明治5年旧暦3月25日、当時の東京府の内幸町一番屋敷にあった東京府庁構内の武家長屋で生れました。一葉は短い生涯の間に15個所も転居しており、小説を書きはじめた頃にいた本郷菊坂や、終焉の地である本郷丸山福山町(いずれも文京区)に住まいがあったことは比較的よく知られられているようです。しかし、一葉の生誕地が千代田区の内幸町にあったことはこれまであまり知られていませんでした。


 麹町出張所地区の連合町会は、「わがまち人物館」など地域の歴史を掘り起こす活動を続けておりましたが、これまであまり知られることのなかった一葉の生誕地を記憶にとどめるため、当時の東京府庁の地域内の一部である内幸町ホール(内幸町1―5―1)入口脇の植え込みに記念碑を建立することとなり、去る3月25日に除幕式を行ないました。除幕式が行われた日は、奇しくも一葉の133回目の誕生日の日にあたります。

 

 内幸町ホールの場所は、日比谷公園・日比谷公会堂のすぐ近くです。お近くにお越しの際はぜひご覧ください。